ジェットスター航空 関空ーケアンズ 搭乗記
オーストラリアへの渡航方法は、飛行機が主な手段になるが直行便となると全日本空輸・日本航空・カンタス航空・ジェットスター航空の4社が主な航空会社になる。
しかしながら、ほとんどの便が東京発、西日本エリアに限ると関西国際空港のみになっており、カンタス航空のシドニー行きとジェットスター航空のケアンズ行きの2便となっている。(2018年2月現在)
この搭乗記は2018年の2月下旬にジェットスター航空で関空国際空港からケアンズ国際空利用した際の事を記したいと思う。
航空券はジェットスター公式サイトから半年前に購入、20㎏の受託手荷物とスタンダード分の座席指定、そして一回分の食事がついた、公式サイトおススメのオプションを付けて、空港使用料金や出入国税の諸経費込みで片道当たり日本円でJPY32,620‐。
・関西国際空港へ
チェックインはジェットスター航空の使用ターミナルである第1ターミナルにて。
チェックインカウンターは到着時には4か所オープンしていたが、30分ほど待った。スーツケース等の預ける荷物は計量測定を行い20キロを超えていないか厳しいチェックが、機内に持ち込む手荷物には紙製の許可タグがつけられる。
第一ターミナルのセキュリティーチェック・出国審査は19時半の時点では、そこまで混んでおらずスムーズに制限エリア内へ、当日のゲートはサテライトゲートである27。ゲートへはシャトルトレインでの移動が必要で27ゲートの最寄はシャトルトレイン中間駅のすぐ近く。
定時出発時刻の50分前に27ゲートに到着したが、ベンチには人影がまばら、オーストラリアからの折り返しの便になるので機材もまだ未到着。しかしながら、天候の影響で出発時刻は10分ほど早まってる(チェックインカウンターでも早まる旨の案内があった)関西国際空港の制限エリア内は20時を過ぎ夜が近いこともあり免税店もポツポツと営業している状況だった。
シャトルトレイン中間駅のキオスクタイプの売店が開いており雑誌とお茶を購入する。(飲み物は機内でのトラブルや乾燥予防に購入しておいた方がいいかも)
この売店では各地域のサイズに使用できるコンセントの変換プラグや変圧器、空気枕や耳栓などの旅行グッズが販売されており、最悪出国後に忘れて物に気づいても、ここでどうにかなるかもしれないと感じる品揃えだった。
・ジェットスターの機材と快適性
ジェットスター航空JQ16便 KIX(関西国際空港)-CNS(ケアンズ国際空港) はアメリカボーイング社のB787-8型機での運航になっている。
B787型機は世界各地の航空会社で使用されており、世界各地を結ぶ中長距離路線のスタンダードな機材になっている。
ジェットスター航空をはじめLCCでも使用が多い機材でシンガポールのスクート航空、北欧のノルウェージャン航空、そしてJALの新しいLCC航空会社ZIPAIRでも採用されるなど、安全性と快適性の高い機材である。
ゲートオープンと同時に搭乗が始まる。お子様連れなどお手伝いが必要なお客様から優先搭乗その後に、機内後方座席ブロックからの搭乗が始まる。(座席番号が高い順)
エコノミークラスの座席は横に3-3-3の9列の仕様、座席の配置は日本航空などのFSC(フルサービスキャリア)との違いはない。
今回はエコノミークラスでも機内後方の席を事前に指定していたが、座席間隔は8時間位ではギリギリ我慢できるくらい、体感的にはちょっと狭い、ただLCCだから狭いというわけではなく、エコノミークラスとしては座席の横列と同じで標準クラスの間隔ではないかと感じた。
座席のディスプレイは全席に備え付けられているが、映画などのエンタメコンテンツはクレジットカードでの決済が必要で、FSCと同じようには使用が出来ない。
無料で使えるメニューは読書灯の点灯スイッチと目的地までのフライト情報のみ(ちょっとしたドキュメンタリー映像と数曲の音楽も聴けた気がするが英語が中心で日本語のコンテンツはなかったはず)。
・離陸後のサービスとLCCの掟
離陸は定刻通りに27ゲートを出発(ブッロクアウト)し滑走路の離陸待ちもなくスムーズに暗闇の空の中へ。
離陸中も安定飛行中も大きな揺れが無く快適な空の旅になりそうな気配。シートベルトサインが消えると早速、機内サービスが始まる。すでに日本時間では22時近くを指している。ケアンズ国際空港到着が現地時間で朝4時と考えると離陸後しかサービスの時間がなくオプション時に選択を行った食事やファーストミールはこの時間にサービスが行われる。
ここで注意してほしいのは、事前にオプションを注文していないと飲み物を含め全くサービスがないことである。LCCでは当然ではあるが購入は現金、クレジットカードで可能なので安心さらに価格もペットボトルで200円程度と機内にしては若干安い。
今回は事前の公式オプションで一回分の食事が付いていて(座席指定のオンラインチェック時に選択を促される)この時間で提供がなされた。選択した食事メニューはポテトのチーズソースのメインホットミールと食後にティーパック紅茶もしくはホットコーヒーのセット。
HISやJTB等の旅行会社のツアーで利用している搭乗客はこの時間の食事の他にも到着前(朝3時ごろ)にシリアルと牛乳の朝食サービスがある。
・ケアンズ国際空港の到着と激混みの入国審査
ケアンズ国際空港への到着は日本時間から1時間進んで朝4時過ぎにランディング。さすがに南半球で真夏ながらも、機内の窓からは街の明かりがオレンジ色でポツポツ見えると程度。到着後は待機時間などはなく、搭乗橋(ボーディングブリッチ)付きの搭乗ゲートへ。
ケアンズ国際空港の入国審査場は大混雑、しかも日本人がめちゃくちゃ多い、後から分かった事なのだが成田国際空港からの到着便も同時刻にある関係で非常に混雑していた。
入国審査場の手前に免税店まで審査待ちの人があふれており先が見えない状況、30分並んで審査場が見えると二つのレーンが出現する。片方は人による審査、もう一方は機械を自分で操作するセルフレジタイプによる審査。審査官による入国審査は基本的に子連れや機械による審査が認められていない国の方専用レーンになっており、日本人は機械の審査に並ぶように案内される。機械審査は日本語に対応しておりパスポートかざして簡単な質問に答えると入国パスチケットが発券される。そのチケットをプリクラ写真機の様な機械に通し写真撮影を行う。そこから税関審査へ空港の外に出られたのは朝7時過ぎで、亜熱帯気候特有の乾いた陽射しが日本から着てきた長袖に照りつける。ここから市内へはタクシーもしくはバスで15分ほど価格も15AUDほどで行くことが出来る。